ことば

COLUMN

第82回「やりたいときにゃ」

イラつくことがある

なににイラつくのか

自分

仕事

社会

漠然と腰を据えた

そこにずっとあるもの

あり続けるもの

それって限りなく怒りに近いもの

勘違いしないでくれ

叫んでも 喚いても

決して届かぬものもあるんだよ

 

窓から見える巨大な墓石のような高層ビル群

この国に9.11が来ないって

誰が言い切れるんだい

 

テレビじゃあ 訳知り顔のエコノミストが

間違いなく世界は恐怖に陥りますよって

贅肉だらけ言葉たちのパレードが

性懲りもなく永遠に続いているようだ

 

おおっとスマンスマン、ここまでにしよう! アブねえアブねえ……。

今月はこれだけで書き終わりそうだったから……でもまぁ、こんな時もあるのです。

さてと……しばらくはライブやらないだろうなんて思っていたにもかかわらず、こんなに早く心境の変化が訪れるとは……。

 

先日、ギタリスト・堀尾和孝さんの〈一人アコギライブ〉に出かけた。

ご存知ない方のために……堀尾和孝さんには〈大杉 漣バンド〉のリードギターを担当していただいており、バンドの中心メンバーとして世話になっておるのです。

オイラと同郷の徳島・小松島生まれ。酒はめっぽう強いっす、だって自ら〈酔弦〉と名乗っているぐらいですから。ギターテクニックも人柄もグゥゥの人なんです。

ライブ会場は、ステージのある西洋酒場って感じの東京・四谷〈ソケースロック〉。

顔馴染みの観客に囲まれ、本当に気持ちよさそうにギターを弾く堀尾さん。

関西風ダジャレを交えつつの理屈なしの楽しいライブだった。

「おおっ漣さん! お久しぶりです!」

ステージを終えたほろ酔いの堀尾さんとの再会。

「元気ですかぁ……ええっと堀尾さん……あのぉ今度……ここで唄ってもいいですか」

ええっ!? なんでそんなことをオイラは言い出してしまったのか、理由はよくわかりません。

「おおっマジですか、漣さん! じゃあ次回やりましょう!!」

なんだか即決だった。しかし、こんな風になにかが決まるってエエよなぁ。

 

ということで人前でのライブは、去年の徳島以来一年ぶり!

ライブ当日の昼は、フジTV『笑っていいとも』テレフォンコーナーにゲスト出演。

タモリさんとの話の中で音楽の話題となり、オイラはついポロッと「ええっとですねぇ、ぼくは今夜ぁ四谷の店で友人のライブに飛び入り出演します! 思いっきりハジケちゃいまーす! おっと皆さん、来ないでねぇ!!」

なんて年甲斐もなく……きっと嬉しさを隠しきれずという心境だったんだろうなぁ。

 

久しぶりの堀尾さんとのリハーサル……と、そこに予想もしなかった友人たちの登場!  なんと大杉 漣バンドのバイオリンのカジカさん、ドラムの小玉 建さん、そしてサックスのハンバーさんまでが駆け付けてくれたのだ。こっそりひっそりやろうと思っていたのに……堀尾さんの粋な計らいといったところでしょう、いやぁスゲエ嬉しかった。

「なるようにしかなりませんから楽しんじゃいましょう!!」

なんていつも通りの行き当たりばったりのオイラの言葉。

そしてライブは八時すぎから始まった。

「さて今日はゲストが来てくれました! 大杉 漣さんです!!」

堀尾さんのMCを受けて舞台に登場。会場は立ち見ありの超満員状態! 酒も入ってのすげえ声援! なかには関西から駆けつけてくれた人もいた。イヤぁほんと申し訳ないっす! こんなオイラの気まぐれな遊びにつき合ってくれて……感謝っす!

本当にオイラ当分はライブやらないと思っていた……しかし、なんだか今回の堀尾和孝さんのライブに飛び入り出演して心境の変化が起きているのです。

だってさぁ、スゲェェ気持ち良かったんだよなぁぁ!!

ということで現在の心境は ★やりたいときにやりゃあいい★ です。

 

「音楽と人」2009年1月号掲載