ことば

COLUMN

連載14「ハージー・カイテルズ」2000年4月16日号

「誰が好き?」
「うーん、ハーヴェイ・カイテルなんかいいよね。でもぼくたちは、いろんなところで”恥”ばっかりかいているから・・・・・・じゃあ・・・・・・ハージー・カイテルズ!」
 正式には<HarG Keitels>と書く。田口トモロヲ君とぼくのたった2人だけのユニット名だ。
「どんなことをするユニットなんですか」。ファンの方からよく質問をされる。「あっ、どんなことでもするユニットなんです、映画はもちろんのこと、唄もトークショーも舞台も・・・・・・」
 つまり、方向性のない野放図なちょっぴりエキセントリックな・・・・・・まぁいかがわしいおっちゃんユニットには違いない。結成して2年余り、お互い忙しいというのもあるが、たった3回の活動しかしていない。ライブを2本、映画1本。
 その映画が、 <HarG Keitels>のデビュー作となる新藤兼人監督「三文役者」。殿山泰司(竹中直人さんが演じています)さんがモデルになっている作品で、トモロヲ君もぼくも実は殿山さんが大好きだったので、オファーをいただいてすぐに出演させていただくことにした。
 現場は本当に楽しかった。アドリブ的なセリフもやらせていただき、ビジコン(モニター)を見ながら新藤監督がクスクス笑っているのをぼくたちは見逃していない。
 もしかしたら、ぼくたち2人のことを“お笑いコンビ”と勘違いされているかもしれない。
「三文役者」のエンドロールタイトルに”田口トモロヲ・大杉漣”という名前は出てこないだろう。縦書きの<HarG Keitels>が出てきたら、それがぼくたちだ。
 やりたいことを熟成させる・・・・・・いまはあえてなにもしていないユニットでいい。使命感より”欲求”が勝るとき、ぼくたちもっと積極的に動き出すだろう。