ことば

COLUMN

連載49「Jリーグアウォーズ」」2000年12月31日号

 「大杉さん、プレゼンテーターの依頼が来てるんですけどぉ」
 「ええっ、映画祭のですか」
 「いいえ、それが・・・・・・」
 高岡マネジャーは、もったいぶった笑みを浮かべて、なかなか本題に入ってくれない。
 「ええっとね、ジェイ・・・・・・ジェイ、さあ、ジェイと言えばなんでしょう」
 得意のからかいモード全開だ。
 「なんのプレゼンテーターなんですか」
 「Jリーグですよ!」
 「エッなに、Jリーグ。どんなことがあっても行きます、行きますとも!」
 即決だった。
 そしてとうとう<2000年J.REAGUE AWARDS>に参加させていただいた。場所は横浜アリーナ。
 「大杉さんには、優秀賞の表彰をしていただきます」
 「わかりました、あのぉ、新人賞ですか、それとも選手賞ですか」
 「いえ審判賞です」
 「えっ、審判?」
 主蕃・副審を対象にした賞があったことを、ぼくは知らなかった。映画界の賞でいえば、スタッフの方を対象にした撮影賞や照明賞にあたるものなのかもしれない。優れたスタッフワークがあればこそ、よき作品が生まれるわけなのだから、大切な賞であることには違いない。
 ぼくのような<脇>を中心にやっている俳優にとって、その賞はふさわしい選択のなされかたかもしれないと感じた。
 授賞式の後、パーティーに出た。ぼくにとっては、スタジアムやテレビでしか見たことのない多くのJリーガーと直接お会いすることができた。
 以前から応援している鹿島アントラーズの柳沢君、ピクシィと呼ばれるストイコビッチ、なんと川淵チェアマンと写真も撮らせていただいた。
 「はじめまして漣さん!映画いっぱい見てます」
 振り向いたら、そこには横浜・Fマリノスの川口君がいた。エッ、あの川口君に「漣さん」って呼んでもらうなんて。この日だけは、単なるサッカー好きのオジサンとして思いっきりミーハーしてしまった。
 日本サッカーに栄光あれ!