1992年・ぼくは、初めて北野武監督作品に出演した。 渡された台本にはタイトルがなく、ただ「北野武作品 VOL.4」と示されているだけだった。 今まで経験していた台本とはまったく様相も異なり、セリフがほとんど書き込まれて […]
これは地味な映画だ。 しかし、ボクシングでいうボディー・ブローのようにじんわりと効いてくる。 主演はハーヴェイ・カイテルとウィリアム・ハート。どちらも大好きな俳優だ。 小品には違いないが確実に人間が描かれている。 ブルッ […]
女性誌で″ヤクザ映画″なんて…と思わないでいただきたい。 『竜二』はそれ以後の日本映画に大きな影響を与えた作品だと、僕は考えている。 誇張されたヤクザ映画は沢山あるが、『竜二』は″何でもない日常″を過ごすのがいかに困難な […]
僕は、恋愛を語ることが苦手だ。 映画を語ることと同じくらい難しいと思っている。 両者とも”する″ものであり、″味わう″ものであるように思われるからだ。 『アベックモンマリ』。2組の夫婦が織り成す奇妙で微妙な四 […]